Claude Code・Codexに図を描かせるWhiteboardとDrawgent、Hermes v0.21.5の注意点
この記事の要点
Claude CodeやCodexにつなぐ図の道具Whiteboard・Drawgentと、patch表記で約460PR分のHermes Agent v0.21.5の上げ方を、2026年9月23〜26日の動きから整理します。
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Claude CodeやCodexに、図を描かせたことはありますか。2026年9月23日から26日にかけて、OSSのコーディングエージェント周辺では、既存のエージェントに横から足す道具が2本公開されました。 加えて、Hermes Agentがpatch表記のまま約460件のプルリクエスト分を含む更新を出しています。 この記事は、その3本と周辺の更新を、動画を見ていない方にも分かるようにまとめたものです。
動画
今週の地図: 9/23〜9/26
時系列で並べると次のとおりです。
- 9月23日: goose v1.52.0。デスクトップ版で声での会話に対応し、レシピに上限が入った
- 9月24日: Hermes Agent v0.21.5。同じ日にWhiteboardが公開され、Hacker Newsで411ポイント
- 9月25日: OpenHands 1.24.0
- 9月26日: Cline desktop 0.0.37、そしてDrawgentが公開されHacker Newsで111ポイント
ポイントや言及の数は、どれも集計した時点の値です。今週の読みは、新顔が既存のハーネスを置き換えず、横に付ける道具に寄った、というものです。これは当チャンネルの見立てで、公式の主張ではありません。
Whiteboard: 差分を図と要約で読む
Whiteboardは、エージェントが書いた差分を、図と要約に置き換えて見せるデスクトップアプリです。Claude CodeやCodexにつないで、エージェント自身に図を描かせます。YCのW26期のチームが作り、ライセンスはMIT。GitHubのスターは9月27日時点で1,635でした。
中身は大きく3つあります。
- 図からコードへ飛べる。シーケンス図やER図をクリックすると、該当するコードが開く
- 差分を絞れる。大きく追加された関数は疑似コードに要約され、テストや文書の変更は畳まれる
- 判断の記録。エージェントが自分で決めたことを、図の上に並べる
楽になる点は、差分を1行ずつ読む前に、判断の筋を先に読めることです。ただし判断の記録に誰の操作かが残るかは、READMEに記載がありません。監査ログの代わりにはせず、誰が決めたかはPRのレビュー履歴で追ってください。
注意点も押さえておきます。
- 図も要約もエージェントが書いた説明で、実装とずれることがある。要所はクリックして実コードで裏を取る
- アプリは手元のチェックアウトに対して動く。コードを読むのは接続先のエージェントなので、送り先はそのモデルの提供元になる
- 共有ボタンで渡したレビューは、後で直しても相手に反映されない。受託のコードは送り先を確かめてから使う
導入の目安は、まず1人が自分のリポジトリで1週間試すことです。見るのは図と実コードのずれと、利用量の増え方です。
Drawgent: 図に書いたメモでエージェントを動かす
Drawgentは、手元のエージェントをExcalidrawのキャンバスにつなぐツールです。Whiteboardとは情報の流れが逆で、人が図に書いたメモでエージェントを動かします。対応はClaude Code、Codex、opencodeの3つで、ログインや設定は今のままです。接続にはACP、つまりエディタとエージェントをつなぐ共通の規約を使います。
頼み方は2通りです。右のチャット欄に打つか、図の横にAGENT:で始まるメモを書きます。打ち終えて約2.5秒で発火し、エージェントが画面を見て図を描き直します。終わるとメモは緑のDONE:に変わります。
先に言っておくと、成熟度はまだ低い道具です。公開時点でコミットは3件、スターは7(9月27日時点)で、タグ付きのリリースもありません。READMEの手順はソースからのビルドで、Node.js 18以上が必要です。
権限の扱いは重要です。
- 既定はcanvasで、描く道具だけ自動で許可される
- askにするとすべて確認になる
- allはすべて自動許可なので使わない
- Claude Code側の許可設定とは別なので、両方をそろえる
最大の注意点は共有です。Drawgent本体は手元(127.0.0.1:7300)で動きますが、excalidraw.comのルームに参加させると、参加者が書いたAGENT:メモが自分のエージェントに届きます。つまり他人が、自分のリポジトリで動くエージェントに頼めてしまいます。案件のリポジトリではルームにつながないでください。チームで使うなら、リンクを渡した相手は、そのままエージェントに頼める人になります。リンクは同じリポジトリを触ってよい人だけに絞ります。
なお、リポジトリのトップページでライセンス表記を確認できませんでした。業務で使う前に作者へ確認してください。
Hermes Agent v0.21.5: patch表記で約460PR
Hermes Agent v0.21.5(タグv2026.9.24)は、表記こそpatchですが、公式リリースノートによると約460件のマージ済みPR、非マージコミット1,610件、変更ファイル4,828、閉じたissue475件に及びます。整理済みの変更点はv0.22.0まで延期されています。
現時点でリリースノートから読み取れる、使い方が変わる項目は3つです。
- MCPタブがConnectors画面に置き換わった。社内手順書に「MCPタブ」とあれば直しどころ
- 入れたプラグインの道具とスキルが、全チャットで有効になる
- プロファイルごとにゲートウェイを停止・起動・再起動できる
コミュニティからは、全チャットへのプラグイン反映でコンテキスト消費が増えること、WSL2の一部でカンバンのワーカーが起動しないことが報告されています。どちらも公式には確認できていません。事実としては扱わず、先に上げた1台で自分で確かめるのが安全です。
上げ方は3段階です。
- 自動更新を止める
- 1台か1チームで先に上げ、数日使う
- 問題がなければ全体へ広げる
切り戻しの準備も先に決めます。gitで入れた場合は、上げる前にgit rev-parse HEADで今のコミットを控え、hermes updateを実行します。Dockerはnousresearch/hermes-agent:v2026.9.24のように版のタグで固定し、戻すときは前の版のタグへ固定し直します。
4本の比較と落とし穴
最大の違いは、エージェント本体を自分で持つかどうかです。WhiteboardとDrawgentは本体を持たず、手持ちのClaude CodeやCodexにつなぐので、乗り換えの手間がありません。Hermes Agentとgooseは本体そのもので、本体ごとの移行になります。ライセンスは、WhiteboardとHermes AgentがMIT、gooseがApache-2.0です(いずれも2026年9月時点の表示)。
落とし穴は2つです。
- 成熟度: Drawgentはコミット3件でタグ付きリリースなし
- 共有: Drawgentのルームでは参加者のメモが自分のエージェントに届く。いちばん危ない
今週の本編ではGoogleの動きは素材に無かったため、比較はAnthropicとOpenAIの2社に限っています。
当チャンネルの予想として、次の2週間のHacker News上位の新顔は、多くが既存CLIにつなぐ形で出てくるとみています。上位(100ポイント以上)の新顔の過半が本体型なら、この読みは外れです。外れたら次の動画で訂正します。
出典
- Whiteboard(GitHub)
- Drawgent(tangled.org)
- Hermes Agent(GitHub)
- goose(GitHub)
- OpenHands(GitHub)
- Cline(GitHub)
- Whiteboard Show HN
- Drawgent の Hacker News
- Hermes Agent v2026.9.24 リリースノート
- goose v1.52.0 リリースノート
- OpenHands 1.24.0 リリースノート
- Cline desktop-v0.0.37 リリースノート
- Snapdragon X2 の Linux 対応(Qualcomm)
- 第三者の報告書(swarmtraces.org)
なお、Whiteboard・Drawgentの説明は公式READMEの記載に基づくもので、大規模な差分を使った実測はしていません。
詳細は動画で
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