Claude Code・Codexに図を描かせるWhiteboardとDrawgent、Hermes v0.21.5の注意点

· 金曜 OSSエージェント 週次 #claudecode#codex#ai#oss#agent

この記事の要点

Claude CodeやCodexにつなぐ図の道具Whiteboard・Drawgentと、patch表記で約460PR分のHermes Agent v0.21.5の上げ方を、2026年9月23〜26日の動きから整理します。

Claude CodeやCodexに、図を描かせたことはありますか。2026年9月23日から26日にかけて、OSSのコーディングエージェント周辺では、既存のエージェントに横から足す道具が2本公開されました。 加えて、Hermes Agentがpatch表記のまま約460件のプルリクエスト分を含む更新を出しています。 この記事は、その3本と周辺の更新を、動画を見ていない方にも分かるようにまとめたものです。

動画

https://youtu.be/R5DyixGmBOI

今週の地図: 9/23〜9/26

時系列で並べると次のとおりです。

ポイントや言及の数は、どれも集計した時点の値です。今週の読みは、新顔が既存のハーネスを置き換えず、横に付ける道具に寄った、というものです。これは当チャンネルの見立てで、公式の主張ではありません。

Whiteboard: 差分を図と要約で読む

Whiteboardは、エージェントが書いた差分を、図と要約に置き換えて見せるデスクトップアプリです。Claude CodeやCodexにつないで、エージェント自身に図を描かせます。YCのW26期のチームが作り、ライセンスはMIT。GitHubのスターは9月27日時点で1,635でした。

中身は大きく3つあります。

  1. 図からコードへ飛べる。シーケンス図やER図をクリックすると、該当するコードが開く
  2. 差分を絞れる。大きく追加された関数は疑似コードに要約され、テストや文書の変更は畳まれる
  3. 判断の記録。エージェントが自分で決めたことを、図の上に並べる

楽になる点は、差分を1行ずつ読む前に、判断の筋を先に読めることです。ただし判断の記録に誰の操作かが残るかは、READMEに記載がありません。監査ログの代わりにはせず、誰が決めたかはPRのレビュー履歴で追ってください。

注意点も押さえておきます。

導入の目安は、まず1人が自分のリポジトリで1週間試すことです。見るのは図と実コードのずれと、利用量の増え方です。

Drawgent: 図に書いたメモでエージェントを動かす

Drawgentは、手元のエージェントをExcalidrawのキャンバスにつなぐツールです。Whiteboardとは情報の流れが逆で、人が図に書いたメモでエージェントを動かします。対応はClaude Code、Codex、opencodeの3つで、ログインや設定は今のままです。接続にはACP、つまりエディタとエージェントをつなぐ共通の規約を使います。

頼み方は2通りです。右のチャット欄に打つか、図の横にAGENT:で始まるメモを書きます。打ち終えて約2.5秒で発火し、エージェントが画面を見て図を描き直します。終わるとメモは緑のDONE:に変わります。

先に言っておくと、成熟度はまだ低い道具です。公開時点でコミットは3件、スターは7(9月27日時点)で、タグ付きのリリースもありません。READMEの手順はソースからのビルドで、Node.js 18以上が必要です。

権限の扱いは重要です。

最大の注意点は共有です。Drawgent本体は手元(127.0.0.1:7300)で動きますが、excalidraw.comのルームに参加させると、参加者が書いたAGENT:メモが自分のエージェントに届きます。つまり他人が、自分のリポジトリで動くエージェントに頼めてしまいます。案件のリポジトリではルームにつながないでください。チームで使うなら、リンクを渡した相手は、そのままエージェントに頼める人になります。リンクは同じリポジトリを触ってよい人だけに絞ります。

なお、リポジトリのトップページでライセンス表記を確認できませんでした。業務で使う前に作者へ確認してください。

Hermes Agent v0.21.5: patch表記で約460PR

Hermes Agent v0.21.5(タグv2026.9.24)は、表記こそpatchですが、公式リリースノートによると約460件のマージ済みPR、非マージコミット1,610件、変更ファイル4,828、閉じたissue475件に及びます。整理済みの変更点はv0.22.0まで延期されています。

現時点でリリースノートから読み取れる、使い方が変わる項目は3つです。

コミュニティからは、全チャットへのプラグイン反映でコンテキスト消費が増えること、WSL2の一部でカンバンのワーカーが起動しないことが報告されています。どちらも公式には確認できていません。事実としては扱わず、先に上げた1台で自分で確かめるのが安全です。

上げ方は3段階です。

  1. 自動更新を止める
  2. 1台か1チームで先に上げ、数日使う
  3. 問題がなければ全体へ広げる

切り戻しの準備も先に決めます。gitで入れた場合は、上げる前にgit rev-parse HEADで今のコミットを控え、hermes updateを実行します。Dockerはnousresearch/hermes-agent:v2026.9.24のように版のタグで固定し、戻すときは前の版のタグへ固定し直します。

4本の比較と落とし穴

最大の違いは、エージェント本体を自分で持つかどうかです。WhiteboardとDrawgentは本体を持たず、手持ちのClaude CodeやCodexにつなぐので、乗り換えの手間がありません。Hermes Agentとgooseは本体そのもので、本体ごとの移行になります。ライセンスは、WhiteboardとHermes AgentがMIT、gooseがApache-2.0です(いずれも2026年9月時点の表示)。

落とし穴は2つです。

  1. 成熟度: Drawgentはコミット3件でタグ付きリリースなし
  2. 共有: Drawgentのルームでは参加者のメモが自分のエージェントに届く。いちばん危ない

今週の本編ではGoogleの動きは素材に無かったため、比較はAnthropicとOpenAIの2社に限っています。

当チャンネルの予想として、次の2週間のHacker News上位の新顔は、多くが既存CLIにつなぐ形で出てくるとみています。上位(100ポイント以上)の新顔の過半が本体型なら、この読みは外れです。外れたら次の動画で訂正します。

出典

なお、Whiteboard・Drawgentの説明は公式READMEの記載に基づくもので、大規模な差分を使った実測はしていません。

詳細は動画で

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https://youtu.be/R5DyixGmBOI