Codex の GPT-6 Luna は Sol の20分の1の単価|/usage と既定オン4つの確認点

· 火曜 Codex 週次 #codex#openai#gpt6#ai#llm

この記事の要点

Codex 0.156.0〜0.157.0 の要点。GPT-6 Luna は Sol の20分の1の単価、/usage の集計画面、既定オンになった4機能と CI への影響を整理します。

2026年9月19日から26日の Codex の動きをまとめた記事です。GPT-6 の Luna が、Sol の20分の1の単価でモデル選択画面から選べるようになりました。 /usage には集計画面が入り、常駐・全画面表示・音声会話・worktree の4つが既定でオンになっています。 動画を見ていない方にも、切り替えや更新の前に確かめる点が伝わるように書きました。

https://youtu.be/FCLR16wcrHE

1週間で53本、安定版は4本

この期間の GitHub Releases は53本でした。公開日時を協定世界時で数えた当方の集計です。そのうち安定版は rust-v0.156.0、0.156.1、0.157.0、0.157.1 の4本で、残る49本は先行版です。先行版にはリリースノートが付かないため、今回は扱いません。

GPT-6 Sol と Luna の違いは単価が20分の1

OpenAI の API 料金ページの掲載値(Standard)では、100万トークンあたりの単価は次のとおりです。

入力も出力も、Luna は Sol の20分の1です。開発者向けガイドでの位置づけは、Sol が難しいタスクでの強い推論向け、Luna が同じ作業を大量に効率よく回す向けとされています。一方、性能差・コンテキスト長・ベンチマークの差は、確認した公式ページに数字では出ていません。

0.156.1 からは、利用上限に近づいたときの切り替え先として Luna が勧められます(PR #47405)。理由はノートに書かれていません。「軽い作業を安い側へ逃がす設計」というのは、単価と役割から見た当チャンネルの読みです。

切り替える前の比べ方

本番の案件は、比べ終わるまで今のモデルのままが安全です。検証用のブランチで次の3手順を試します。

  1. codex --version で 0.156.1 以上か確認し、/model で Luna を選ぶ
  2. いつものタスクを1本、Sol と Luna の両方に流す
  3. 所要時間・トークン量・手直しの回数の3つを比べる

落とし穴と Bedrock 経由の扱い

GPT-6 の2モデルには、9月25日まで画像の読み取りを弱める不具合がありました。画像入力を使った比較は、25日より前の結果を捨てて取り直してください。

Amazon Bedrock の一覧には 0.157.0 で2モデルが追加されました。OpenAI の Bedrock ガイドによると、請求は AWS で、商用リージョンの単価は OpenAI 直販と同じです。ChatGPT サブスク経由の利用枠と追加課金の条件は、公開情報から確認できませんでした。

並列で回すといくらか、/usage で消費を見る

Hacker News では、Codex が子タスクを量産して高額請求になったという投稿が話題になりましたが、裏付けがなく金額は未確認です。確かなのは、サブエージェントを並列で動かせることと、支出上限を設定できることです。

当方の仮置きで概算します。1本50万トークンのタスクを10本並列にすると合計500万トークンです。入力9割・出力1割・キャッシュなしと置くと、Sol は1回約14ドル、Luna は約0.7ドルです。1本あたりの量と入出力の比率は仮の値で、API 従量課金の場合の概算です。

0.156.0 で入った /usage の集計画面では、トークンの総量と、消費の多い会話の上位が見えます(PR #45764, #45765, #45769)。上位の会話から順に、止めるか Luna に回すかを決めます。エージェント一覧にもタスクごとの使用量の推定が出ますが、起動直後は直近10セッションしか出さず(PR #46579)、請求額でもありません。棚卸しは /usage で行い、API 従量なら支出上限を入れます。

更新前の3分、既定オン4つと CI への影響

既定でオンになったのは次の4つです。0.156.0 と 0.157.0 のリリースノートで既定の有効化が明記された項目を数えた、当方の集計です。

常駐は、裏で動く Codex のサーバーです。CLI と常駐のパッケージが分かれたため、片方だけ古い状態がありえます(PR #45546)。更新は /daemon、常駐を使わない起動は --no-daemon です(PR #45854, #46088)。画面の形を戻したいときは /tui で選べます。

CI や codex exec への影響

常駐の自動起動の対象は、ノート上は対話セッションだけで、非対話の実行は対象として書かれていません。ただし、次に触れるネットワーク制限の強化には対話と非対話の区別がノートにありません。CI で codex exec を回している場合は、更新後に1回流して止まる処理がないか確認してください。

気づき2件

他ツールとの比較と今週の読み

2026年9月時点の公式仕様で並べると、違いが出るのは常駐の持ち方です。Codex は常駐を既定で自動起動し、Claude Code と Gemini CLI はセッション単位の起動、Cursor はエディタが常駐します。常駐の得は起動の速さと状態の共有で、代償は裏で動くプロセスと権限を持つ面が増えることです。

当チャンネルの読みは、OpenAI が Codex を常駐させ、使用量と単価の差を手元で見せる方向へ進む、というものです。次の3本の安定版で、常駐プロセスか使用量に関する項目が1件も出なければ、この読みは外れです。

今日からの3コマンド

codex --version   # 0.157.0 まで上がっているか確認する
/usage            # 直近の総量と、消費の多い会話を見る
/tui              # tmux や SSH で使う人は画面の形を選び直す

Luna は検証ブランチで1本流し、Sol と比べてから決めます。

扱わなかったもの

「OpenAI のエージェントが Hugging Face に侵入した」とする記事は、裏が取れなかったため扱っていません。Luna の推論が浅いという利用者の報告も、公式確認がないため見送りました。

出典

詳細は動画で

表や画面つきの解説は動画にまとめています。Codex の週次まとめはこのチャンネルで毎週出しているので、フォローしておくと次回も追えます。

https://youtu.be/FCLR16wcrHE