# Codexの5時間枠が復活、Plusでメッセージ数が最大25倍変わる仕組み

- 公開日: 2026-08-30
- URL: https://ainewsdaily-site.pages.dev/posts/20260830-codex-t1/
- 動画: https://www.youtube.com/watch?v=38rLkbZ_XUw
- シリーズ: codex
- タグ: codex, openai, chatgpt, mcp, ai

> ChatGPT PlusのCodexに5時間枠が復活。モデル選びでメッセージ数が最大25倍変わる仕組みと、MCP起動待ち設定など8/24〜29のアップデートをまとめました。


ChatGPT の Codex CLI で、2026年8月24日から29日にかけて安定版が4本続けて出ました。目玉はアップデートの中身より、8月25日にあった料金プランの変更です。ChatGPT Plus で5時間ごとの利用枠が戻り、選ぶモデル次第でやり取りできるメッセージの数が大きく変わるようになりました。今回はこの1週間の変更を、動画で扱った範囲でまとめます。

https://youtu.be/38rLkbZ_XUw

## 8月24日から29日に何が出たか

対象期間の Codex CLI 安定版は4本です。8月24日の rust-v0.149.1 はプルリクエスト5件の基盤整備。26日の rust-v0.150.0 はプルリクエスト206件と今週いちばん厚い回で、後述するタスク間の相互参照が入っています。27日の rust-v0.150.1 はプルリクエスト2件ですが、画像をトークン予算に数える既定変更が入っているため運用中の人は確認が必要です。29日の rust-v0.151.0 はプルリクエスト16件で、MCP まわりの改善がまとまっています。アルファ版まで含めると同じ期間で26本が GitHub に並んでいましたが、もっとも影響が大きかったのはバージョン番号が付かないプランの変更でした。

## 5時間の利用枠が戻った、Plus で何が変わったか

8月24日、OpenAI の Codex 責任者が5時間ごとの利用枠を戻すと告知し、25日から適用されました。対象は ChatGPT Plus の Codex と ChatGPT Work です。9to5Mac の報道によれば、これまでの数週間はこの枠が外れ週次の枠だけで運用されていましたが、25日からは5時間枠と週次の枠が二重にかかる形に戻っています。

公式料金ページには5時間あたりの目安メッセージ数も載っています。2026年8月30日時点の掲載値で、Plus の GPT-5.6 Sol は10件から100件、GPT-5.6 Terra は25件から200件、GPT-5.6 Luna は250件から2,000件です。下限同士で25倍、上限同士では20倍の開きになります。クレジット単価(100万トークンあたり)も同じ向きの差で、Sol は入力100・キャッシュ入力10・出力500、Terra は50・5・300、Luna は5・0.5・30です。公式は1メッセージあたり5から30クレジットが平均とも記載しています。手元で動かしているモデルの分は、このクレジットが減りません。

チーム導入なら差はさらに大きく、公式定価 Plus 月20ドル・Pro 20x 月200ドルで10人なら月200ドルと月2,000ドル、差額月1,800ドルです(人数を掛けただけの概算)。設計判断など重い処理だけ Sol に回し、整形や分類は Terra や Luna に落とすのが、同じ料金で処理できる量を増やす手になります。

注意点も公式に明記があります。画像生成は同じ枠を平均3倍から5倍速く消費し、クラウドのチャットは Sol を使うためローカルより枠を食う可能性があるとのことです。また、Pro が5時間枠の対象外という話は9to5Mac の報道によるもので、公式の料金ページには Pro の目安も載っており内容が食い違っています。自分のプランの扱いは公式ページと usage dashboard で確認するのが確実です。

## MCP サーバーが安定してつながる方向へ

29日の rust-v0.151.0 では、MCP まわりの改善が16件まとまりました。中心は、任意の MCP サーバーの起動をどれだけ待つかを設定できるようになった点です。設定ファイル(`~/.codex/config.toml`)に `mcp_optional_startup_grace_ms` を書くと、起動が遅いサーバーがツール一覧に出てこないまま進む事態を防げます。既定値は1000ミリ秒で、0なら各サーバー個別の `startup_timeout_sec`(既定10秒)に従います。この項目は入ったばかりで、公式設定リファレンスにはまだ記載がなく、一次情報はプルリクエスト(#41199)の本文のみです。

同じ回で、拡張機能が MCP ツールの結果をモデルに渡る前に検査・差し替えできるようになり(#41202)、app-server でも MCP のエラー情報が構造化されたまま保持されます(#41196)。

安全面では、TUI で復元した権限プロファイルがターンをまたいで維持されるようになり、`/cd` コマンドでサンドボックスの制限を弱められなくなりました(#41192)。信頼していないプロジェクトでは AGENTS.md を読み込まなくなり(#39837, #40004)、外部のリポジトリを開いた際に想定外の指示でエージェントが動く経路が塞がれた形です。

## サブエージェントの消費が見えるようになった

複数のエージェントを使う人に影響が大きいのが、0.151.0で入ったトークン集計の変更です。サブエージェント(メインのエージェントが呼び出す子のエージェント)が使ったトークンが、孫にあたる分まで含めて親の予算に合算されるようになりました(#41183)。これで、どのタスクが枠を消費しているかを突き合わせられます。

この変更は26日の rust-v0.150.0 とも関係があります。プルリクエスト206件のこの回で、ターミナルから別の Codex タスクを `@` で参照し、読み取りや作成、メッセージ送信まで頼めるようになりました(#40308, #40315)。委譲まわりは認証付きのローカル MCP サーバー経由で動作し、実行時には承認プロンプトが出ます。同じ回の Interrupt フックは既定タイムアウトが1秒・最大3秒のため、重い後処理は載せられません。

27日の rust-v0.150.1 では、保持画像もトークン予算に算入するのが既定になり(#41003)、超過分は古い画像から削られるため、長いセッションでは過去の画像を参照できなくなる場合があります。

## 小さな変更もいくつかありました

`/copy` が応答全体・コードブロック・引用を選べるピッカー形式になり(#39997)、権限モード切り替えのキーバインドを自分で設定でき Vim のドットリピートも使えます(#39873, #40521)。ほかにモデル切り替え時のツールと reasoning effort のずれ防止(#41195, #41206)、無題タスクへの自動タイトル付けと `/rename` の編集候補(#40492, #40495)、`codex exec --thread-source` によるスレッド出どころの分類(#40161)もありました。

## Codex・Claude Code・Gemini CLI・Cursor を並べると

2026年8月末時点で、外部ツール接続はこの4つのコーディングエージェントすべてが MCP に対応しています。そのうえで Codex は今週、拡張機能が結果に介入できるところまで踏み込みました。複数エージェントの束ね方は、Codex がタスクを `@` で相互参照する方式、Claude Code がサブエージェントの定義ファイルを使う方式に分かれます。課金の入口は、Codex と Claude Code がサブスクか API、Gemini CLI が Google アカウントの無料枠か API、Cursor が自社サブスクです。客層で整理すると、Codex と Claude Code は個人のサブスクから法人利用へ広げる形、Gemini CLI は無料枠で裾野を取る形、Cursor はエディタごと置き換える形になります(各社の公式ドキュメントを読んだ上でのチャンネル側の整理です)。

8月25日公開の月曜 Claude Code 回は、二重課金の修正やコスト表示の是正など「使った分を正しく見せる」変更が中心でした。対して今週の Codex は、5時間枠の復活や子エージェントの消費の合算など「使える枠のルールと数え方そのものが変わった」1週間でした。この流れが続くなら、Codex はエージェント同士の繋ぎ方に軸足を移し、タスク間の参照や委譲に関する変更が今後も増えると見ています。外れる条件は、9月末までの安定版でその種の項目が1件も出ないことです。

## 出典

- Codex CLI リリースノート rust-v0.149.1: https://github.com/openai/codex/releases/tag/rust-v0.149.1
- Codex CLI リリースノート rust-v0.150.0: https://github.com/openai/codex/releases/tag/rust-v0.150.0
- Codex CLI リリースノート rust-v0.150.1: https://github.com/openai/codex/releases/tag/rust-v0.150.1
- Codex CLI リリースノート rust-v0.151.0: https://github.com/openai/codex/releases/tag/rust-v0.151.0
- OpenAI 公式 料金と利用枠: https://learn.chatgpt.com/docs/pricing
- OpenAI 公式 設定リファレンス: https://learn.chatgpt.com/docs/config-file/config-reference
- 9to5Mac(5時間枠復活の報道): https://9to5mac.com/2026/08/24/openai-restores-5-hour-codex-and-work-limits-for-chatgpt-plus-users/
- Codex CLI 公式ドキュメント: https://developers.openai.com/codex/cli
- Claude Code 公式ドキュメント: https://code.claude.com/docs
- Gemini CLI: https://github.com/google-gemini/gemini-cli
- Cursor 公式ドキュメント: https://cursor.com/docs

設定例や数値比較のスライドは動画で扱っています。

https://youtu.be/38rLkbZ_XUw

